- ドライガーデン初心者でどの植物を植えたら良いか分からない
- 自分の地域でも育つ寒さに強い植物を知りたい
- 人気の植物を一覧でザッと見たい
こんな人向けの記事です。
おしゃれで寒さに強い植物をサクッと教えてほしい。
人気品種25選のサイズや耐寒性をまとめたよ!
とは言うもののテキトーに選んでいては、枯れてしまったり垢抜けない庭になるので注意してください。
ぼくは素人にも関わらず見切り発車で植えてしまい、数万する植物(ユッカ ロストラータ)を2本腐らせた経験があります……
その経験から徹底的に勉強し直し、今では写真のようなドライガーデンを完全DIYで作成できるようになりました。
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この記事を書いた人
- ドライガーデン・園芸歴6年目(趣味家)
- アガベを中心に300株ほど保有
- 庭SNS総フォロワー10,000人以上
この記事ではぼくと同じように失敗する人を減らすために、おすすめの植物はもちろん、選び方や配置のコツも解説します。
おしゃれで植物が元気に育つ庭を目指そう!
ドライガーデンを自分の手で作り上げると、大袈裟ではなく人生が変わります。
毎日が充実しますし、植物仲間もできます。
一生付き合える最高の趣味と言っても過言ではありません。
この記事ではぼくが6年間何百株と育ててきた、全ての経験と情報を詰め込みました。
ぜひ最後まで読んでいただき、自分だけの最高の庭を作り上げてください。
趣味家の経験に基づく、個人の見解で記事を作成しています。
情報の正誤には最大限の注意を払っておりますが、生き物(植物)ですので絶対はないことをご了承ください。
気になる点がございましたら、問い合わせやインスタDMにてご連絡いただけると幸いです。
ドライガーデン植物人気25選!寒さに強い種類がおすすめ
ドライガーデンで人気の植物
- アガベ
- ユッカ
- サボテン
- ダシリリオン
- ヤシ
- ソテツ、グラス系
- オージープランツ
- 多肉植物
ぼくが実際に育てている品種はもちろん、Instagramなどで人気の植物を紹介します。
こんなにあるんだね。
植えるときの参考になるよう、耐寒性とサイズも記載!
全て細かく解説するとキリがないので、種類ごとに代表的な25品種を解説していきます。
USDA Hardiness zones(アメリカ農水省の植物耐寒性区分)を参照。
上記指標と個人栽培経験、Instagramのアンケートなどをもとに耐寒性を記載しています。
環境や個体によって変わりますので、参考までにお願いします。
環境や個体差で大きく変わります。
参考までにお願いします。
引用元を記載していますが、全てご本人の許可を得て掲載しています。
無断転載はご遠慮ください。
①アガベ・パリー
耐寒性 | -10℃〜-15℃前後 |
サイズ(成体) | 40cm〜1m |
おそらくドライガーデンで1番人気のアガベです。
青白い肌と美しいロゼット型のフォルムが特徴的。
トランカータ、ホーチエンシス、ネオメキシカーナなどパリーの中でも様々な品種が存在します。
②アガベ・オバティフォリア
耐寒性 | -5℃〜-10℃前後 |
サイズ(成体) | 50cm〜1.5m |
パリーと双璧をなす人気アガベです。
パリーよりも成長が早く大きくなるため、1つあると庭に迫力が出ます。
③アガベ・アメリカーナ
耐寒性 | -5℃前後 |
サイズ(成体) | 1.5m〜2m |
日本でもいたる所で植えられている、地植えむきの大型アガベ。
アスファルトを突き破るほど強健で、成長が早い品種です。
④アガベ・フェロックス
耐寒性 | -5℃〜前後 |
サイズ(成体) | 1.5m〜2m |
いかつく鋭い草姿がかっこいいアガベです。
アメリカーナと同じく大きくなるので、スペースには余裕を持って植えましょう。
⑤アガベ・ストリクタ(吹上)
耐寒性 | -5℃〜-10℃前後 |
サイズ(成体) | 40c〜60cm |
葉が細く、ウニのような形状のアガベ。
密度が高くなってくると、小さいロストラータのようになり美しいです。
⑥アガベ・シャークスキン
耐寒性 | -5℃〜-10℃前後 |
サイズ(成体) | 50cm〜90cm |
生長が遅いですが大型になるアガベ。
やや丸みを帯びた太い葉がかっこいいです。
⑦アガベ・モンタナ
耐寒性 | -5℃〜-10℃前後 |
サイズ(成体) | 70cm〜1m |
濃い緑の葉とイカついトゲがかっこいいアガベ。
ウォーターマーク(葉が開いた白っぽい痕跡)が強く残るので、いろんな表情が楽しめます。
アガベはここまで!
⑧ユッカ・ロストラータ
耐寒性 | -10℃前後 |
サイズ(成体) | 2m〜5m |
ドライガーデンで1番人気と言っても過言ではない植物です。
高さが出て存在感もあるので、ロストラータを主役に足元をアガベで固めれば、それなりに仕上がります。
⑨ユッカ・リギダ
耐寒性 | -10℃前後 |
サイズ(成体) | 2m〜5m |
一見するとロストラータとそっくりなユッカ。
ロストラータよりも葉が硬く太めです。
よりワイルドな印象にしたければリギダを選びましょう。
⑩ユッカ・フィリフェラ
耐寒性 | -10℃前後 |
サイズ(成体) | 3m〜10m |
フィラメント(白い糸状のもの)が美しい、大型になるユッカです。
ロストラータなどと組み合わせてもかっこいいです。
⑪ユッカ・グロリオサ(アツバキミガヨラン)
耐寒性 | -10℃〜-15℃前後 |
サイズ(成体) | 1.5m〜2cm |
昔から日本で路地植えされているユッカで、街中でもよく見かけます。
ぶった斬られても死なないくらい、生命力がハンパじゃなく強い植物です。
⑫ユッカ・アロイフォリア
耐寒性 | -5℃〜-10℃前後 |
サイズ(成体) | 3m〜5m |
生長は遅めですが、背が高くなる地植えむきのユッカ。
幹が湾曲したり分頭していくと、かっこいいです。
⑬ユッカ・ファクソニアーナ
耐寒性 | -10℃前後 |
サイズ(成体) | 1.5m〜3m |
丈夫で希少価値が高い、存在感のあるユッカ。
象の足のような幹に鋭い葉がかっこいいです。
⑭ユッカ・カルネロサーナ
耐寒性 | -10℃前後 |
サイズ(成体) | 1.5m〜3m |
ファクソニアーナとそっくりですが、分布域が違っており、フィラメントの特徴なども異なるようです。
ファクソニアーナよりは値段も含めて手に入りやすいと思います。
ユッカはここまで!
⑮ダシリリオン
耐寒性 | -5℃〜-10℃前後 |
サイズ(成体) | 1.5m〜3m |
メキシコの乾燥地帯などに自生している植物。
太い幹と長い葉の存在感がハンパじゃないです。
ロンギシマム、ミキワネンシス、ウィーレリなどさまざま品種があり、それぞれ草姿が異なります。
次からはサボテン!
⑯金鯱(キンシャチ)
耐寒性 | 0℃ | 前後
サイズ(成体) | 50cm〜1m |
ドライガーデンのサボテンといえば金鯱です。
和名は「エキノカクタス グルソニー」
寒さや蒸れに弱めなので、梅雨や冬は養生している人も多いです。
⑰王冠竜(オウカンリュウ)
耐寒性 | -5℃前後 |
サイズ(成体) | 30~40cm |
別名「ブルーバレル」
金鯱ほどメジャーではないですが、地植えできる貴重なサボテンです。
金鯱と同じく蒸れや直接の雪などを避けての管理がおすすめ。
⑱柱サボテン
耐寒性 | -5℃前後(品種による) |
サイズ(成体) | 2~5m(品種による) |
柱のように細長く伸びていくサボテンです。
鬼面角(キメンカク)、多聞柱(タモンチュウ)などさまざま品種があります。
ブランチ状に仕立てて巨大化していくと圧巻です。
⑲ココスヤシ
耐寒性 | -10℃前後 |
サイズ(成体) | 5m〜10m |
カリフォルニアスタイルの住宅のシンボルツリーとして、近年大人気のヤシです。
日本でも高速道路脇などで、街路樹としてよく見かけますね。
ドライガーデンとの相性バツグンです。
⑳サバルヤシ
耐寒性 | -10℃前後 |
サイズ(成体) | 10m〜15m |
特徴的なウロコ(カットされた古い葉の基部)がかっこいい大型のヤシ。
ココスヤシとはまた違った魅力があり、ぼくもいつか植えたいヤシの1つです。
㉑ブラックボーイ(クサントロエア・ジョンソニー)
耐寒性 | -5℃前後 |
サイズ(成体) | 1m〜2m |
ドライガーデナなら一度は憧れる高級植物です。
オーストラリアの植物でグラスツリーとも呼ばれます。
山火事で樹脂が溶けて黒くなっているそう。
㉒蘇鉄(ソテツ)
耐寒性 | -5℃前後 |
サイズ(成体) | 3m〜5m |
日本各地に植えられているので、知っている人も多いですよね。
ドライガーデンでも人気が高いです。
㉓オリーブ
耐寒性 | -5℃前後 |
サイズ(成体) | 3m〜10m |
オージープランツ(オーストラリア原産植物)の代表格で大人気の植物。
ドライガーデンに組み合わせる人も多くいます。
ミッション、ルッカ、マンザニロなど様々な品種があります。
㉔アカシア
耐寒性 | -5℃前後 |
サイズ(成体) | 3m〜10m |
黄色の花がミモザとして流通している、人気のオージープランツ。
ブルーブッシュ、ギンヨウ、スノーウィーリバーなどたくさんの品種があり、それぞれ草姿が異なります。
ドライガーデンに組み合わせると柔らかい雰囲気になり、メリハリがつくのでおすすめです。
㉕多肉植物
耐寒性 | 0℃前後(品種による) |
サイズ(成体) | 品種による |
寒さに強い一部品種は、地域によっては地植え可能です。
『桃太郎』『センペルビウム』『朧月』『秋麗』『虹の玉』『月花美人』などの品種は、比較的耐寒性が高いそう。
しかしアガベやユッカに比べると弱いので、梅雨や冬は養生をおすすめします。
ドライガーデンの植物はどこで販売?安いのは?
ドライガーデンの植物の入手先
- 園芸店、ホームセンター
- 造園業社
- 生産者
- ネットショップ
- SNS
- フリマアプリ、オークション
- 輸入(個人、共同)
- 植物イベント
街の植物屋さんで買う以外にもこんなにあるんだね。
むしろ普通の園芸店にはあまり売ってないからね。
ぼくは植物イベントで買うことが多いかな!
1つずつ簡単に解説していきます。
園芸店・ホームセンター
数年前からアガベやドライガーデンがブームなので、取り扱うお店が増えてきた印象です。
数は少ないですが専門店もあります。
ホームセンターだと『ジョイフル本田』とか石もゲットできて有名だよね!
造園業社
ドライガーデンを施行してくれる業者さんが、販売もしている場合が多いです。
育て方なども詳しいでしょうし、施工と合わせて依頼すればアフターケアなども充実しています。
上手く育てられるか心配な人は、ちょっと値段が高くなっても信頼できる業者さんから買うのはおすすめ!
生産者
生産者さんと直接繋がることができれば、市場価格より安くゲットできる可能性があります。
しかしドライガーデン系の植物は輸入品が多いので、なかなか出会えないかもしれません。
ぼくも繋がりたい!
ネットショップ
園芸店のオンラインショップや、楽天、Amazonなどでも購入可能です。
最近では美容室や個人でネットショップを開き、販売する人も増えてきました。
経験が浅い人が販売している可能性もあるよ。
値段につられず、信頼できるところから買おう!
SNS
InstagramやFacebookを通じての販売も、年々多くなってきている印象です。
プレゼント企画やライブオークション、トレードなどは安く入手できる手段の1つです。
Instagramは情報も得られるし、やっておいて損はないよ!
フォローよろしくお願いします。笑
きのぴーのInstagram(植物・庭情報発信)→https://www.instagram.com/kino_plants/
フリマアプリ・オークション
メルカリやヤフオクで買う人も多いです。
クーポンが発行されることも多いので、タイミング次第では安く買えます。
目利きできないと粗悪品を買ってしまうことも…
実績や評判が良い人から買おう。
輸入(個人・共同)
海外から直接買い付ける方法です。
個人輸入もできますが手数料が割高なので、SNSなどでコミュニティを作り、共同輸入する人たちが増えていますね。
興味がある人はInstagramやFacebook、Twitterで探してみてね!
植物イベント
植物イベントは特にシーズン(3~5月)になると各地で行われて、大いに賑わっています。
蚤の市のような形式もあれば、界隈で有名な販売者さんたちが共同でイベントを開く場合も。
SNSで情報を集めておきましょう。
いろんな話も聞けるし、普通より安く買えることが多いからおすすめ!
ドライガーデンの植物の枯れにくい選び方
ドライガーデンの植物を選ぶポイント
- 植える場所の最低気温・気候をチェック
- 植物の耐寒性を把握
- 将来の大きさを確認
- 全体のイメージを決める
- 理想の庭を参考にする
ドライガーデン向きの植物や販売元は分かったけど…
いざ選ぶとなると難しい。
上の4つのポイントを押さえれば失敗しにくい!
特に最後の理想の庭を参考にするのは1番重要だと考えています。
おしゃれで植物が元気に育つ庭を作るためには、大切な内容です。
しっかり確認しましょう。
植える場所の最低気温・環境をチェック
まずは自宅や植える場所の最低気温を把握しましょう。
耐寒性ゾーンマップや気象庁のHPで、おおよその最低気温の範囲が分かります。
ネットの情報はあくまで目安!
気温は同じ庭内でも置き場や風通し、日当たりで数度変わります。
また積雪や霜のアリナシでも植物の耐寒度合いは変わるので、データ上の最低気温を鵜呑みにすると大ダメージを受ける可能性も。
最初は難しいかもしれませんが、最低気温や環境を把握したうえで、耐えられる植物を選ぶことが大切です。
植物の耐寒性を把握
植える場所の最低気温を確認すると同時に、植物の耐寒性も必ずチェックしましょう。
当サイトもそうですが、ネット上の耐寒性に関する情報の多くはUSDA Hardiness zones(アメリカ農水省の植物耐寒性区分)を参照しています。
しかし上記指標に基づいて参考値を出したとしても、サイトや人によって意見はバラバラです。
耐寒性は環境で変わるし個体差もあるから判断が難しい…
最初のうちは自宅の最低気温よりも大幅に上回る耐寒性を持つ植物や、似た地域で越冬記録のある品種がおすすめです。
将来の大きさを確認
植えるスペースと植物の将来の大きさも照らし合わせておきましょう。
多くの人が子株を植えて数年後、もっとゆとりを持てばよかったと後悔します。
もちろん僕も…
本当に想像以上にデカくなる。
ドライガーデンの植物はトゲがあるものの多く、植え替えは大変です。
最初はみすぼらしく感じるかもしれませんが、子株を植えるのであれば余裕を持った配置にしましょう。
各植物の将来の大きさは事前に必ず確認してください。
全体イメージを決める
おしゃれな庭にするためには、全体のイメージ・バランスが重要です。
基本的には背の高い植物を中心に三角形や台形を構成し、メリハリのある配置になるよう選んでいきます。
とはいえ想像で植物の組み合わせを考えるのって難しいよね。
そこでおすすめなのが次で紹介する「理想の庭を参考にする」やり方です。
理想の庭を参考にする
耐寒性や将来の大きさ、完成イメージなどを想像しながら作るのは、最初はかなり難しいです。
気温や気候が近い環境で、理想の庭を見つけよう!
検索ツールはInstagramがおすすめ。
ハッシュタグ検索でドライガーデンは多くヒットしますし、住んでいる地域を公表しているオーナーさんが多いです。
この記事で紹介している植物や理想の庭のラインナップを整理しましょう。
あなたの庭で植えるべき植物が見えてくるはずです。
ドライガーデンの植物の植え方は?
植物を植えるときのポイント
- 水はけの良い土にする
- 地面より高く植える
- 根が痛んだ状態で植えない
- 薬剤や化成肥料を混ぜ込む(※状況による)
- 植える時期は春が理想
植物はなんとなく決まったよ!
でもどうやって植えればいいの?
植える植物によって変わるんだけど、ぼくが意識しているのは大きく上の4つ!
ドライガーデンで植える植物は強健な品種が多いです。
上記4つのポイントをおさえれば、植え付け時のリスクはかなり減らせます。
水はけの良い土にする
多湿を苦手とする植物が多いので、水はけがよい土にしましょう。
- 元ある土を耕し土壌改良する
- 株より大きめの穴を掘り、その部分だけ土を入れ替える
- 花壇全体を掘り起こし土を入れ替える
上記のような方法があります。
ぼくが知る限りでは③が多い。
わが家もそうだしおすすめ!
ドライガーデンの土の配合に関しては意見がさまざまで、断定はできません。
真砂土だけで大丈夫という人もいれば、堆肥を入れるべきという人もいます。
ちなみにわが家の土はコスパ重視で以下のような感じです。
【ボラ土(軽石):真砂土(山砂):堆肥:くん炭=5:3:1:1」
↑※植物によって調整
赤玉土に関して
ネット上でよく「赤玉土をベースに土壌改良しましょう」と見かけますが、経験上はおすすめしません。
時間経過とともに潰れてただの泥になり、水はけが悪化していくからです。
コスパも高くないですし、重さもあるので運搬も大変。
ドライガーデンの基本用土としては無理に使う必要はないと考えています。
地面より高く植える
水はけが悪い土壌の場合、土をたくさん盛って地面より高く植えましょう。
ぼくの経験上「高く植える>穴を掘る」です。
地面より高く植えれば排水性・通気性が向上します。
水はけが悪い地面に穴だけ掘ったところで、そこに雨水が流れ込んでプールになるんよ……
実際にぼくは高植えせずに梅雨をむかえて、高価なロストラータを2本枯らしました。
ドライガーデンでは石で土留を作ったり、レイズドベッド(木材やレンガで枠を作った花壇)で高さを出すのが主流です。
根が痛んだ状態で植えない
賛否両論あるかもしれませんが、地植えでは極力根は触らず植え付けるをおすすめします。
鉢植えの場合は、限られた鉢内のスペースを有効的に使う目的もあるので、根の整理が必要です。
地中は病原菌も多く傷口から腐りが入りやすいから、ちょっとリスクが高いと思う…
根が傷ついている場合は、しっかりと乾かしてから植える専門家の人も多いくらいです。
どちらにせよ新しい生きた白い根に、傷がつかないよう最大限の注意を払いましょう。
薬剤や化成肥料を混ぜ込む(※状況による)
- 殺虫剤
-
オルトラン、アドマイヤーなど
根から吸い上げるタイプの予防型農薬で防虫する
- 殺菌剤
-
ダコニール粉剤、石原フロンサイド粉剤など
土中の病原菌を殺菌して清潔にする
- 化成肥料
-
マグァンプKなど
数年単位で効く緩効性肥料
状況に応じて上記のような薬剤や肥料を、植え込み時に土に混ぜ込みます。
とくにオルトランとマグァンプは、使っている人が多いよ。
殺菌剤は使う人を選びますが、殺虫剤と化成肥料は混ぜ込んでおくと安心です。
用法用量をしっかりと守って使用しましょう。
植える時期は春が理想
月 | おすすめ度 |
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1 | |
2 | |
3 | |
4 | |
5 | |
6 | |
7 | |
8 | |
9 | |
10 | |
11 | |
12 |
ドライガーデンの植物を地植えする際は、タイミングも重要です。
最も失敗するリスクが低いのは3月後半〜5月。
- 成長期に入る
- 厳しい冬を乗り切る体力をつけられる
- 梅雨や夏までに活着させられる
- 気候が安定している
以上のような理由があります。
最近の日本の気候は異常です。
梅雨の長雨は腐ったりするし、猛暑も植物にとって危険。
台風もあるし……
冬を避ければ植えることは可能ですが、初めて植える人は春先がおすすめです。
ドライガーデンの植物のレイアウト(配置)のコツは?
植物の配置(レイアウト)のポイント
- 主役を決める
- 不等変三角形を意識する
- 将来の大きさを考慮する
- メリハリをつける
前提として配置に自信がない人は、理想の庭を真似するのが1番おすすめです。
でも全て同じ植物をそろえられるとは限らないし…
写真だけじゃ分かりにくいポイントもいくつかあるんよね。
理想の庭を参考にしつつも、下記のポイントを頭に入れて作ってみてください。
主役を決める
まずは主役となる植物を決めましょう。
サイズ、特に背が高く存在感がある植物を主役に置くのがおすすめです。
例えば主役と脇役がハッキリしない映画や、サビがない音楽って微妙そうだよね?
主役を明確にすることで、庭にメリハリやリズムが生まれます。
とくにロストラータをはじめとしたユッカ系や、大型のアガベが人気です。
【ワンポイント】
主役が主張しすぎるのもカッコ悪いです。
花壇のど真ん中に置くよりも、中心から少しずらした位置に置くのがおすすめ。
不等変三角形を意識する
大小さまざまな三角形を作る意識で配置すると、見栄えが良くなります。
正三角形ではなく『不等辺三角形』を意識!
人工的な印象が緩和され、ナチュラルな印象になるよ。
また正面からだけでなく上から見ても三角形になる配置を意識すると、奥行き感が出てさらにメリハリのあるレイアウトに。
植物だけでなく石の配置でも使えるので、迷ったら不等辺三角形を思い出しましょう。
植物の将来の大きさを考慮する
ドライガーデンの植物の多くはトゲがあり、横に大きくなる品種も多いです。
ゆとりを持って植えないと2〜3年後、後悔するよ……
地植えの移植は大変ですし、再度根付くのには時間がかかります。
将来の大きさを考慮して、ゆとりのある配置をおすすめします。
メリハリをつける
繰り返しになりますが、おしゃれに見えるからどうかは「メリハリ」が大切です。
メリハリを作る例
- 高低差
-
→植物の高さや、土の盛り具合で高低差をつける
- 奥行き
-
→横並びでなく、背の低い植物は手前、背の高い植物を奥に配置する
- 斜めに植える
-
→全ての植物をまっすぐ植えるのではなく、一部は角度をつけて植える
無意識にセンスでやってる人も多いけど、分析すると上のような共通点が出てくる!
理想の庭を見つけたら、レイアウトや植物の角度を分析してみて、自分の庭に取り入れましょう。
ドライガーデンの植物を植えた後の管理方法
ドライガーデン管理のポイント
- 植物の特徴・性質を把握
- 基本的には雨ざらし
- 養生や殺菌殺虫
ドライガーデンの植物の管理は、他の花壇に比べて手入れが楽な方です。
落葉はほとんどないし、水やりもほぼいらない!
管理が楽なのは正義だね。
とはいえ品種や育成方針によっては多少手間が発生します。
1つずつ解説するので参考にしてみてください。
植物の特徴・性質を把握
- 水は好きか
- 蒸れに強いか
- 雪や霜はあたって大丈夫か
まずは各植物の特徴を把握しましょう。
中には放置しすぎると大ダメージを受ける品種もあります。
ネット上の情報を参考にしつつも、日頃からよく観察してクセを感じ取ろう!
SNSの情報は参考になるので、同じ植物を育てている人の投稿のチェックはおすすめです。
基本的には雨ざらしでOK
ドライガーデンは基本的には雨ざらしで大丈夫です。
わが家は完全雨ざらし!
水やりも全くしていないよ!
地中は想像以上に水分が残っているので、猛暑が何日も続かない限り、水やりは必要ありません。
ただ品種によっては、雨にあたると蒸れて腐りやすくなったりします。
育成方針によりますが、綺麗に育てたい人は雨や雪をガードする屋根をつけたり、ビニールトンネルを作る人も多いですね。
水やりが必要ないのはドライガーデンのメリットの1つです。
養生や殺菌殺虫
場合によっては、養生や定期的な殺虫殺菌も必要です。
例えば最低気温が耐寒性ギリギリの場合、冬はビニールや不織布などを使って養生すると安心です。
また高温多湿な日本の環境だと、病害虫の被害がどうしても多くなります。
わが家も定期的に農薬を散布しているよ。
例えばアガベで厄介なアザミウマや炭疽病の防除はかなり難しいので、最初のうちから勉強しておいて損はありません。
農薬に関してはInstagramで詳しく解説しています。
ドライガーデンの植物に関するよくある質問
まとめ:ドライガーデンの植物は寒さに強い品種を選ぼう
今回はドライガーデンの植物に関して解説しました。
テキトーに選んで植えていると枯れる可能性があるんだね。
特に自分の地域の最低気温と、植物の耐寒性を調べてから選ぼう!
迷ったら近い環境の庭を参考にすれば失敗しにくいです。
ぜひこの記事を参考に最高の庭を作り上げてください。