- 失敗しないドライガーデンの土の配合が知りたい
- うちは水はけが悪いけど、どのくらいの深さの穴を掘ればいいの?
- 大量の土ってみんなどこで買ってるの?
こんな人向けの記事です。
高価な植物も多いし、土で失敗して枯らしたくない……
6年の経験と、5,000人のフォロワーさんにアンケートした結果をふまえて、解説していくよ!
ドライガーデンの植物にとって、高温多湿な日本は厳しい環境です。
ポイント知っているかいないかで、生存確率は大きく変わります。
ぼくは素人にも関わらず見切り発車で植えてしまい、数万する植物(ユッカ ロストラータ)を2本腐らせました……
その経験から徹底的に勉強し直し、今では下の写真のように雨ざらしでも元気に育っています。
この記事を書いた人
- ドライガーデン・園芸歴6年目(趣味家)
- アガベを中心に300株ほど保有
- 庭SNS総フォロワー10,000人以上
結論から言うと、ドライガーデンの土づくりは人それぞれ意見が異なりますし、植える場所の環境によって変わります。
そこでこの記事では、ぼくの6年間の園芸の経験と5000人を超えるSNSフォロワーさんのアンケート結果に基づいて解説。
土の配合割合はもちろん、掘る深さや皆がどこで土を買っているかも紹介するよ!
ドライガーデンを自分の手で作り上げると、大袈裟ではなく人生が変わります。
毎日が充実しますし、植物仲間もできます。
一生付き合える最高の趣味と言っても過言ではありません。
この記事はぼくが6年間毎日庭に出ては試行錯誤してきた、全ての経験と情報を詰め込みました。
ぜひ最後まで読んでいただき、自分だけの最高の庭を作り上げてください。
趣味家の経験に基づく、個人の見解で記事を作成しています。
情報の正誤には最大限の注意を払っておりますが、生き物(植物)ですので絶対はないことをご了承ください。
気になる点がございましたら、問い合わせやインスタDMにてご連絡いただけると幸いです。
結論:ドライガーデンの土の作り方は人それぞれ
ドライガデーデンの土に関しては、人それぞれ意見が違います。
植える場所の環境によっても変わる。
一概にこれが正解!
みたいなのはないんだね。
Instagramでアンケートをとった結果が以下の通りです。
フォロワーさん5000人のアンケート結果
山砂や真砂土のような単一用土で十分という人もいれば、こだわって配合する人もいます。
どのくらいの量の土を入れ替えるのかも、状況によって変わるよ。
植物よりも一回り大きい穴を掘って植える人もいれば、花壇の土を全て入れ替える人も。
このようにドライガーデンの土は、植える場所の環境や育成方針などで変わります。
しかしこれでは参考にするのが難しいですよね。
わが家の土の配合や植え方の注意点を解説していきます。(比較的オーソドックスなやり方だと思います)
わが家のドライガーデンの土の配合割合を公開
わが家の土の配合
ボラ土:真砂土:堆肥:くん炭=5:3:1:1
いろいろ混ぜるんだね。
鉢植えほどじゃないけど、ちょっとはこだわって改良するかな。
わが家は上記の配合ですが、正直水はけが良ければある程度なんでも大丈夫だと思っています。
そのくらいドライガーデンの植物は強いです。
参考までに使っている用土に関して1つずつ解説していきます。
ボラ土(軽石)
わが家の地植えのメイン用土です。
日向土(ひゅうがつち)の湿った状態のものをボラ土、乾燥させたものを軽石と呼びます。(諸説あり)
安くて潰れにくい、地植えにおすすめの土です。
湿ってるってだけで、うちの地域では軽石よりも全然安い!
他の用土と比べても安く、大量に土が必要になる地植えではありがたい土。
また赤玉土や鹿沼土は時間経過とともに潰れて水はけが悪くなりますが、ボラ土はとにかく硬くほとんど潰れません。
長期間水はけを担保するのにピッタリな土だと思います。
真砂土(山砂)
真砂土(まさつち・まさど)は、わが家ではボラ土の次に割合を多くしている土です。
地域によっては山砂と呼ばれます。(粒の大きいものを山砂と呼ぶ場合もあり、定義は定かではありません。)
単品だと通気性や水はけが悪いのですが、重さがあり一定量混ぜると根がガッチリ安定する印象があります。
ボラ土は水はけ抜群なんだけど……
単一だと軽すぎて、根の張りが弱くなる感じがするんだよね。
比較的安価で建材屋などで大量注文しやすいので、地植えの土としては使いやすい用土だと思います。
堆肥
わが家では堆肥を1割〜2割ほど混ぜ込みます。
堆肥はいらない説も多いですが、ぼくの体感だと活着してからの勢いが違います。
土もふかふかになるし、ぼくは入れる派。
よく使う堆肥はバーク堆肥、牛糞、馬糞、鶏糞などです。
- 未完熟の製品は使用しない
- 入れ過ぎには注意
- 植え付ける前に一定期間馴染ませる必要あり
- 無菌が良い人はピートモスなどがおすすめ
くん炭
くん炭も1割ほど混ぜ込みます。
土壌改良剤として優秀なことに加えて、手に入りやすく比較的安価です。(※近頃は物価の上昇で高くなってきました)
アガベ度かの鉢植え用土で使っている人も多いよね。
- 土壌の中和
- 排水性の向上
- 根腐れ防止
- 消臭、雑菌抑制
- 防虫
などなど様々な土壌改良効果が見込めます。
ドライガーデンの土は深さより高さ
よく質問される「穴の深さ」に関して解説します。
水はけの悪い土壌の場合「穴を掘って土壌改良しましょう」とよく聞きますよね。
結論、穴の深さはさほど重要ではありません。
土を盛って、地面より高く植えることが大切。
高く植える重要性に関して解説していきます。
穴を掘るよりも盛り土が大切
水はけが悪い土壌に穴だけ掘っても土壌改良しても、そこに水が溜まるだけです。
穴の中だけ水はけが良いんだから、そこに雨水が流れ込んでいくよね。
プールみたいになって根が窒息するよ…
土を盛って地面より高く植えれば、根が水に浸かることはなくなり、通気性も確保できます。
土を盛ることで高低差が出て、立体的な印象になり見栄えもUP。
ドライガーデンなら石で囲えば土留めになりますし、レイズドベッド(木やブロックで周りを囲んだ花壇)などで高さは出せます。
穴は掘りつつも、地面より高く植える意識を持ちましょう。
穴を掘るよりも花壇の土の入れ替えを推奨
水はけの悪い土壌の場合、一部分だけ穴を掘って植えるのではなく、花壇全体の土を入れ替えることを推奨します。
植物が根をのびのびと張れるスペースを、可能な限り確保するためです。
固い土とふかふかの土では根の張りが違います。
Instagramを見ていても、入れ替えている人が圧倒的に多い!
わが屋のドライガーデンは全て、20~30cmほど掘って入れ替えました。
労力も費用もかかりますが、高価なドライガーデンの植物を枯らさないためにも、土の入れ替えを推奨します。
水はけが悪すぎる場合は暗渠排水も視野に
あまりにも水はけが悪すぎる土壌は、暗渠排水(あんきょはいすい)などの工事が必要な場合もあります。
暗渠排水とは、土中に排水管を設置し水路を設け、人工的に水はけを改善する工事のことです。
ちょっと雨が降っただけで、すぐに水溜りになるような土地は検討した方がいいかも。
Instagramを見る限り、ドライガーデンを作る前に暗渠排水を行っている人も多いです。
YouTubeなどでDIY方法が出ていますので、気になる人はチェックしてみてください。
ドライガーデンの土はどこで買うのが安い?
土の販売場所
- ホームセンター
- 建材屋
- 造園、外構業者
- ネット通販
- ジモティー
ドライガーデンの土の主な入手先をまとめました。
アンケートだとホームセンターが断トツだね。
ぼくもホームセンターが多いかな。
目的によってベストな入手先は変わります。
1つずつみていきましょう。
ホームセンター
メリット | デメリット |
---|---|
どこにでもある 土の種類が多い 必要な分だけ小分けで買える 自分で運べばトータル安い 余っても保管しやすい | 運搬の手間がかかる 開封作業がめんどう ゴミが出る |
店舗で買うならホームセンターが第一候補です。
他店舗の候補として、100均一やドラックストア、スーパーにもありますが、大量に買うならホームセンターに行きましょう。
もしJAの直売所や園芸資材の専門店が近隣にある人は、そちらもおすすめです。
建材屋
メリット | デメリット |
---|---|
一度に大量に発注できる トラックで運んでもらえる | 運搬費が高い 土の種類が限られている 近隣にない可能性 |
真砂土や山砂を建材屋に頼んで、トラックで一気に運んでもらう人も多いです。
付き合いがあれば安くなることも多いので、花壇が広い人は検討してみましょう。
造園・外構業者
メリット | デメリット |
---|---|
一度に大量に発注できる トラックで運んでもらえる 他工事と合わせて依頼すれば安くなる可能性 | 運搬費が高い 土の依頼だけだと高くなる可能性 |
外構や造園を依頼した業者に土を発注することもできます。
新築などで施工してもらった業者に相談してみるのもアリです。
ネット通販
メリット | デメリット |
---|---|
手続きが楽 たくさんの土を比較しやすい 目当ての土がゲットしやすい | 配送料が高額 すぐ手に入らない |
楽天やAmazonでも土は購入できます。
送料さえ気にならなければ最も楽な方法です。
ジモティー
メリット | デメリット |
---|---|
運が良ければ無料、格安で手に入る | 目当ての土があるかは運次第 やりとりがめんどう 対面での取引が基本 |
確率は低いですが、ジモティーを利用すれば庭土をゲットできる可能性があります。
実際にぼくは出品した側ですが、引き取りに来てもらう代わりに無料で庭の土を提供しました。
残土処理に困っている人もいるので、安くて手に入れたい人はチェックしてみてもいいかもしれません。
ドライガーデンの土に関するよくある質問
- ドライガーデンの土の配合割合は?
-
わが家では『ボラ土:真砂土:堆肥:くん炭=5:3:1:1』で配合していますが、水はけが良ければ大きな問題はありません。
- ドライガーデンの土はどのくらいの深さで掘ればいいの?
-
穴を掘るよりも地面より高く植える意識が大切です。
詳しくはこちらをご覧ください。
- ドライガーデンの土は入れ替えるべき?
-
元の土壌の水はけが悪い場合、花壇全の土の入れ替えを推奨します。
根を伸び伸びと張りやすくするためです。
また土の入れ替えと同時に盛り土をして、高く植えることが大切です。
- ドライガーデンの土はどこで買うの?
-
ホームセンターで購入する人が多いです。
その他には建材屋や造園業者などから買う人もいます。
- ドライガーデンにおすすめの植物は?
-
アガベ・ユッカ・ヤシ・サボテンなどです。
- ドライガーデンにおすすめの石は?
-
みかも石や岐阜石、マーブルロックなどです。
- ドライガーデンの作り方の流れは?
-
7つのポイントがあります。
まとめ:ドライガーデンの土は水はけと盛り土が重要
今回はドライガーデンの土に関してまとめてきました。
重要なのは『水はけ』と『地面より高く植える』の2点です。
穴を深く掘るよりも、高く植えることが大切なんだよね。
盛り土をすることで見栄えも良くなるから、絶対やってほしい!
今回の記事を参考に、失敗せずにおしゃれなドライガーデンを作り上げてください。